日原の獅子舞 開催日 9月の第一日曜日)

 一石山神社の例大祭に奉納される。
一石山神社で境内で奉納の舞が上演され、他に集落の各神社を三ヶ所巡り奉納。午前中は一石山神社への宮参りで始まり、集落内の神社三ヶ所を巡り奉納される。午後は、旧日原小学校の近くにある静和旅館の庭で舞が演じられ、その後は旧日原小学校の校庭で夕方まで演じられる。
(特徴)
  奥多摩では今でも夏祭りを中心に各地域(14箇所)で盛んに行われていますが、そのほとんどが男獅子中心で「 舞う 」とういうよりは、「狂う」という表現が適切です。
  これに対し、日原は女獅子が主役で全ての舞いを女獅子が先導します。
  奥多摩の他の獅子舞には見られない優雅さと繊細さを備えています。

日原獅子舞の説明

日原獅子舞の伝承

 日原の獅子舞は一石山神社の祭典に村内の各社へ奉納され、もとは四月八日の春祭り、九月二十四日の秋祭りと年二回行われていました。獅子舞の由来等の詳細を伝える記録(巻物)は失われていますが、慶長十七年(一六一二)、出羽国羽黒山から僧道栄が先達となって四十八本の梵天とともに獅子頭三つを持って渡来してから始まったと伝えられたといわれています。また、当時一石山が東叡山寛永寺に属し輪王寺宮の御所領であったため、獅子頭の水引には皇室の 御紋章である、十六の菊と五七の桐の紋をつけることが差許されています。
  出羽国羽黒山から僧道栄一行から受け継がれた獅子舞は、秩父の三峰、秋川の檜原村・湯久保などへ受け継がれ、宗家の舞とはかなり違った演舞になっていますが、その地特有の伝統を持った舞へと変化し、現在も獅子舞保存会のメンバー同士の交流が続いています。
20130901_nippara-sairei_p1190679.jpg一石山神社神庭で奉納
  出羽国羽黒山から僧道栄一行から受け継がれた獅子舞は、秩父の三峰、秋川の檜原村・湯久保などへ受け継がれ、宗家の舞とはかなり違った演舞になっていますが、その地特有の伝統を持った舞へと変化し、現在も獅子舞保存会のメンバー同士の交流が続いています。

20130901_nippara-sairei_p1190809.jpg一石山神社奉納後の集合写真
 獅子舞の定員はしし(四四)の十六人で、それは世話役、御幣(おんべい)振り、唄方二人、笛方二人、獅子舞役は前(めえ)獅子(女獅子)、仲太夫(小太夫)、太夫(大太夫)の正副六人、花笠四人で席順もこのようになっていますが、これは旧習を示すもので、この他多くの出演者があるのはいうまでもありません。

宮参り道行の順序
 神職、氏子総代、世話人、おんべい、唄うたい、笛ふき、花笠四人、獅子三人、獅子交代三人、宮司、神職、一般参列者

日原の獅子頭

P1190180.JPG日原の獅子頭
 獅子頭の特徴を挙げてみると三箇とも色や形がそれぞれ違い、前獅子は赤色で宝珠を頂いて口を開き、仲太夫は金色で六角角つので口をやや開き、太夫は黒色でねじれ角で口を結んでいます。これは勇壮さをあらわしているものです。
20130901_nippara-sairei_p1190622.jpg女獅子と御幣
 獅子及びささらすり(花笠)は袴を着用しているが、これは神社の格式を示すものと云われています。獅子はわらじ履き、ささらすりは麻裏履き、なお獅子は腰に幣をさします。このほか前獅子と同じ衣装を着けた御幣という役があり、これは大きな御幣を持ち赤いたすきがけで、獅子の先達とし、袚いの役目と導きの役目をし親方がこれにあたります。尚、獅子頭及び道具類は昭和八年の火災で焼失してしまいました。直ちに仮の獅子頭を作り獅子舞を休むことなくつづけ、昭和十二年に自治会全世帯の寄付金により新調されました。また平成十八年八月獅子頭の塗りなおしを行いました。

 舞は古典的な最も優雅な流派で、奥多摩地方数ある獅子舞の中でも特色のあるものといえます。日原の獅子舞は母子獅子で、すべての舞は前獅子女獅子が先導します。舞始めには先ず女獅子が出て一通り場内を舞廻り、筋通りの型がすんでからはじめて仲太夫を、次いで太夫を連れ出して3人の舞になります。女獅子一人立ちの舞中、男獅子は所定の所で太鼓を合わせているだけです。竿、まり、剣等のかかりものの舞の場合、そこへ出現したこの異物は、いったいなんだろうと女獅子は始め危惧する形でこれを見きわめ、これを克服する段取りのついたところで男獅子を引き出します。獅子の各々の気風として女獅子は優雅な美を表し、仲太夫は和と温厚を表し、太夫は剛健勇壮の感情を表して舞うことが大切であるとされています。

20130901_nippara-sairei_p1190618.jpg一石山神社 神庭での宮参りの演舞

一石山神社 獅子舞奉納

一石山神社 神庭での宮参りの演舞

20130901_nippara-sairei_p1190570.jpgまずは一石山神社本殿にて、舞奉納の最中に神官と氏子並び関係者による、村内いの祭典が始まります。

一石山神社際典

宮参りの一部から

まずは一石山神社本殿にて、舞奉納の最中に神官と氏子並び関係者による、祭典が始まります。村内の五穀豊穣と厄払い天下泰平を祈願します。

20130901_nippara-sairei_p1190593.jpgまずは一石山神社本殿にて、舞奉納の最中に神官と氏子並び関係者による、村内いの祭典が始まります。

宮参りの一部から

祭典のひとこま

20130901_nippara-sairei_p1190624.jpg一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

20130901_nippara-sairei_p1190632.jpg一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納 女獅子と御幣(おんべい)振り

一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納 女獅子と御幣(おんべい)振り。

20130901_nippara-sairei_p1190688.jpg一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

20130901_nippara-sairei_p1190611.jpg一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

20130901_nippara-sairei_p1190674.jpg一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

一石山神社本殿前 神庭での獅子演舞奉納

20130901_nippara-sairei_p1190833.jpg鍾乳洞バス停の上に小さな祠があり、獅子の演舞を奉納します。

鍾乳洞バス停の上に小さな祠があり、獅子の演舞を奉納します。

20130901_nippara-sairei_p1190929.jpg村内の三つ目の神社へ奉納へ向かう道中です。

村内の三つ目の神社へ奉納へ向かう道中です。

20130901_nippara-sairei_p1190953.jpg村内四つ目の神社へ向かう道中

村内四つ目の神社へ向かう道中

20130901_nippara-sairei_p1190977.jpg村内の四つ目の神社へ舞の奉納です

村内の四つ目の神社へ舞の奉納です。

IMG_0080.JPG午前中の最後、五つ目の神社、旧日原小学校体育館横の神社へ演舞が奉納されます。ここは村内の氏子の方々の御霊が祀られている神社です。

午前中の最後、五つ目の神社、旧日原小学校体育館横の神社へ演舞が奉納されます。ここは村内の氏子の方々の御霊が祀られている神社です。

IMG_0124.JPG午後の演舞に一番め。静和旅館の庭で演舞が披露されます。

午後の演舞に一番め。静和旅館の庭で演舞が披露されます。

P1190337.JPG2013年8月。三峰神社内の報徳殿で、三峰・諏訪神社祭典の日に日原獅子舞保存会の方々が演舞を披露した際の写真です

2013年8月。三峰神社内の報徳殿で、三峰・諏訪神社祭典の日に日原獅子舞保存会の方々が演舞を披露した際の写真です。